暴かれていく感覚。焦りと恐怖がない交ぜになって相手の肩を押すが、少しも退けられない。

首筋を伝って、胸まで舌が這う。乳首とその周囲を何度も甘く囓られて、どうしようもなく背筋が震えた。

【ロベリア】
「もう少し可愛い声を聞かせてくれると、さらに興が乗るんだがな」


【ルシル】
「……――っあ!?」


※画像は開発中のものです。
本編では変更する可能性があります。
ご了承のほどよろしくお願いいたします。

胸から腹をつぅっと辿り、身体の中心を咥え込まれて驚愕する。

思わず半身を起こし逃れようとしたが、肋骨に激痛が走り、起き上がることもできなかった。

【ルシル】
「な、なにをっ……うぁッ……やっ…!」


ぬるりとした口内に含まれた性器は、根元から先端まで緩急を付けて咥えられている。

わけもわからないまま快楽を拾い上げ、身体がびくびくと反応してしまうのを止められない。

裏側を舌先でなぞられ、雁首の引っかかりをつつかれると、下腹部が甘く、重くなっていく。

身体中が痺れたようになって、手足を動かそうとしても自分の意思が反映されない。施される愛撫を受け容れることしかできない。

【ルシル】
「ぅ、あ…いや……嫌だっ……はぁっ、はぁ……」


一度口から出し、質量を増したそこを確かめるように撫で上げられる。鈴口を指先でこねられると、強すぎる快感に視界が滲んだ。

逃げを打つ身体。しかし腰をしっかりと掴まれて口淫を再開される。

【ロベリア】
「……ん……ぅ、む…………は、ん…………、っ、ん…………」


息継ぎの合間に漏らす声の、僅かな振動にすら感じてしまう。

唇と舌で(しご)くようにして、じゅぶじゅぶと何度も往復される。直接的で容赦の無い責めに、声が溢れて息が上がった。

嫌だ。こんなのはおかしい。

腰が動き出しそうになるのを、歯を食いしばって耐える。

けれど快楽を追う思考は、熱の解放を求める。
高められた欲を吐き出したい。出してしまいたい。

――――もっと…!

【ルシル】
「はぁ…、っは………あっ、あ………んんっ、あ、あっ…………あぁ……っ?」


腰が動き、絶頂に達する直前で突然解放される。

唾液にまみれたそこが空気に触れる感覚が気持ち悪い。

【ロベリア】
「もう少し我慢していろ」


ロベリアは声に笑いを含ませながら、サイドボードの引き出しに手を伸ばす。

取り出したのは手のひらサイズの平たい缶のようだった。
缶の蓋が開けられると、ロベリアのキスに似た甘い芳香が流れてくる。

中身に疑問を抱くより先に、ロベリアの指がそれを(すく)い上げた。赤味の強い桃色のクリームだ。

【ルシル】
「ふぁっ……あッ……!?」


軟膏のようなそれを、性器のもっと奥……尻の間に塗りつけられて、声が裏返る。

冷たさと気持ち悪さ。
足を閉じて抵抗しようとするが、太腿の間に居座るロベリアの身体に阻まれる。

【ロベリア】
「抵抗しているつもりか? 腰を振って、ねだっているようにしか見えないぞ」


無粋な笑い声にカッと体温が上がる。羞恥に耐えられずに顔を背けた。

目を逸らしても身体を暴く手は止まらない。

揃えた指で何度もそこを撫でられているうちに、冷たかった軟膏は体温に馴染み、花の香りが強くなった。

撫でるだけだった指先が後孔で止まり、確認するように(ふち)をなぞる。

【ルシル】
「あぁっ、……いッ……やめ……」


自分でさえ触れたことのない場所に、指先が侵入してくる。

二本の長い指。目にしているわけでもないのに、節の固さまで鮮明に感じ取れる。

油分が強い軟膏を潤滑剤にして、さしたる抵抗もなく奥へ奥へと差し込まれた。痛みは無いが、異物感が酷い。

【ロベリア】
「狭いな」


淡々として無機質な感想に、反応する余裕は無かった。


//悪魔ルートより一部抜粋